こころメンテナンスができるまで

こころメンテナンス・インストラクターの吉村竜児です^^

さて、今日はぼくがなぜ心を扱う仕事を
する事になったのかという話をしてみようかと思います。

あまり詳しく書くとすごく長くなってしまうし、
別のところでもちょこちょこ書いている部分もあるので、
大枠をざっくりかいつまんでお話しできたらと思います。

☆☆ 母との関わり ☆☆

まず、一番大きな影響は、約10年前に亡くなった
母との関係です。

ぼくが5才の時に両親が離婚したので、そこから2年間ほど
母と二人暮らしをしていました。

その間、母は精神的に不安定だったため、
ぼくがおねしょをしたときなどは鬼のような形相で
ぼくの意識がなくなるまで布団を顔に押しつけるなど、
今だったら虐待と言われるようなことが度々ありました。

母も自分自身の母親から精神的な虐待やネグレクトを
受けていた人なので、ぼくとどうやって向き合ったら
良いのかわからなかったのだと思います。

まぁ、そこはよく言われる、虐待の連鎖みたいな
構図にすっかりはまっていたわけです。

そして、ぼくはそんな母に気に入られようと、
必死で耐えて良い子でいました。

その後、ぼくは父親と二人暮らししたり、祖父母と
暮らしたり、単身でアメリカに留学して寄宿舎で
暮らしたり、とあちこち転々としていたのですが、
巡りめぐって、27歳ぐらいからまた母と二人で
暮らすことになりました。

その間にも母とは交流はあったので、まったく
赤の他人というわけではありませんが、ぼくが母と
二人で暮らすことは、たぶん子供の頃からずっと
一緒に暮らしている親子とは同じ感覚ではなかった
だろうなと思います。

ぼく自身には比べる対象がないので、何とも
言えませんが^^;

ただ、その頃ぼくの母は重度のリューマチを患っていて、
四肢障害で介護が必要だったため、ぼくは母の面倒を
見ることを一種の義務と捉えて淡々とこなしていました。

そのことをつらいとか、嫌だという風には
捉えていませんでしたが、自分にとっては当たり前の
事として捉えて、完全に無感情でいるというあり方を
選択していました。

これも話すと長くなってしまうのでさらっとお話ししますが、
この頃のぼくの生き方は、基本的に何をしたいかではなくて、
どうなりたくないか、というところから消去法的に
自分の人生を選択してきたことで身につけてきた、
パターンの集大成みたいな感じでした。

なので、基本的にぼくがやっていたことは、
何に対しても身をかがめて嵐が過ぎ去るのを待つ
という姿勢で切り抜けていくという人生でした。

人生のすべてが、与えられたタスクを淡々とこなして
やり過ごしていくという感じでした。

そんなだったので、母との間にも本当の親しさは
今思うと皆無でした。

心の奥では傷ついていたぼくは、母に対してものすごい
恨み辛みを持っていたのですが、それを自分自身からも
巧妙に隠して生活していました。

それどころか、ぼくの母が自分自身の母、つまりぼくの
祖母や、元夫であるぼくの父に対して、彼らが他界してから
何年も経つのにずっと恨み辛みを言い続けているのを
間近で見ながら、

「この人はなんてバカなことをし続けているんだろう」

と、冷ややかな目で見ていたぐらいです。

ただ、母のそういったあり方が、母の心や身体を
蝕んでいたことは事実だったとは思っています。

というのは、母が持っていたリューマチに関する資料で、
「リューマチにかかりやすい人の性格的傾向」
というものに目にする機会があったのですが、

クヨクヨしやすい、後ろ向き、自分を責める、等々、

20項目ぐらいあったリストのほとんどが、母の性格に
ピッタリ当てはまるので、これを書いた人はぼくの母を
知っているのではないかと思ったぐらいです。

母の病気は原因不明の難病でしたが、母の様子を
間近で見ていたぼくの中では、これは心の問題だろうな
という感覚がありました。

自分の免疫システムが自分の身体を攻撃して破壊して
しまうという症状は、自分自身を責め続けるという
母の心のあり方とそっくりだと思いました。

そうこうしているうちに、今度は母に乳癌が
見つかりました。

リューマチを患っている人は癌になる確率が低いと
言われているため、胸にしこりがあることは
気になっていたけど、検査は受けていなかったそうです。

なので、発見されたときはもうそうとう大きくなっていて、
手術で摘出はしましたが、あっという間に再発を繰り返して
すぐに末期になってしまいました。

その間も、ぼくはなるべく自分の感情とは向き合わない
ようにしながら、半分諦めたような感覚で母と接していました。

そして、いよいよモルヒネで嫌みを和らげるしか
対処する方法がなくなった頃、

「このまま母と別れたら後悔する」そんな気持ちが
自分の中のどこかにあることに気づきました。

母はこの世界に見切りをつけて絶望していたかもしれないけど、
ぼくはまだ自分で幸せになるチャンスがある

そんなことが頭をよぎりました。

「お母さん、ありがとう」

「ぼくはお母さんに感謝してるよ」

「なんで?急に」

モルヒネで意思の疎通ができない日が続いていたのに、
なぜかこの瞬間は話ができました。

「なんでって、生んでくれたから」

「生んでくれたから、ぼくが幸せになる
そういうチャンスを与えてくれて」

「だから、ありがとう」

「いろいろあったけど、ぼくはこの人生好きだよ」

この時のやりとりに本当に気持ちが伴っていたかは
正直微妙です。

むしろ、「あなたは絶望していたかもしれないけど、
ぼくは幸せになることを選びますよ」みたいな、
皮肉の気持ちも含まれていたと思います^^;

モルヒネで頭がフラフラの状態なのに、
満面の笑みで応えた母

その後、母は意識がなくなり、
翌朝に亡くなりました。

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☆☆ トラウマと子育て ☆☆

ぽっかりと心に穴が空いてしまったような感覚のまま
後にぼくは結婚して子どもを授かりました。

以前から「親から虐待を受けた人は、自分が親になった
ときに子どもを虐待するようになる」という話を
よく聞いていたし、自分の母もそういったケースだったので、
親になることには不安を抱えていました。

しかし、「虐待されていても優しい親になっている人も
いるはずだ」という思いと、母と同じ道を歩まないで
済むようにとの思いから、NLPなどの心理療法を学び、
自分自身の心やトラウマと向き合うことを始めました。

そして双子の娘たちが生まれてくると、
自分の中の感覚や感情がどんどん変化していくのを
感じました。

「なんて可愛くて愛らしいんだろう」
「無事に生まれてきてくれて本当にありがとう」
「この子たちのためならなんでもできるって
こういう感覚なのか」
「本当に愛するって、感謝するって、
こんな感覚だったのか」

「この子たちが今ここにいるのは、
ぼくがここまで生きてきたからで」
「そして、ぼくが生きているのは、そう、
お母さんがぼくを生んでくれたからなんだ」

「お母さん、お父さん、本当にありがとう!!
いろいろあったけど、ぼくは今心から
ぼくの人生が大好きだよ!」

ボロボロとあふれてくる涙

そして今度は本当に実感を込めて
両親への感謝を言葉にしていました。

その後は、子育てに難しさを感じる時もありますが、
虐待する事への恐怖はなく、自分自身と子供たちの
心と向き合うことで、様々な課題を乗り越えています。

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☆☆ 気づきとゆるし ☆☆

よく聞きますよね、
虐待されて育った人は同じ事をしてしまう。
しかし、それをしない人もいます。
ぼくもしていません。
ぼくの心の中でどのような変化があったのでしょうか?

それは
『自分で縛り付けていた呪縛を取り除いた勝利の時』
でした。
『人は世界を自分の内面を通して創っています』
『その人の世界はその人の意識の投影なんです』

同じ状況下でも、人によって物事の捉え方が違いますよね。
それは、その人がどんな環境に育ったか、
生きて行くために、どんな事柄にどんな意味付けや
定義をしてきたかによって見方や解釈が違い、
その後のあり方や行動に影響を及ぼすんです。

『世界はその人がイメージしたとおりの姿になって現れます』
『自分を許すことが出来ない人の周りには許しがたい世界が創られます』
『世界はセルフイメージの投影だからです』

ぼくは自分自身のこれらの経験から、心理療法だけに
とどまらず、ヒーリング、気功、スピリチュアル、
量子論、ホログラフィック理論、等々、少しでも
気になったものがあったら調べて、学びに行って、
がむしゃらに吸収していきました。

そして、2000人以上にカウンセリングしていく中で
ひたすらに心の癒やしと解放を追求していった結果
独自のヒーリングが出来上がっていったのです。

それが『こころメンテナンス』です。

そして、すでに様々な分野での成果にも貢献しています。
例を挙げると、
恋愛、結婚
ビジネス(経営者、起業家、不動産オーナー)
人間関係の改善(職場、親子関係、など)
妊娠(不妊治療中、妊活中だった)
医療関係(看護師、医師、治療家)
等々、様々な分野の方たちが、
それぞれの専門分野やプライベートで
大小様々な成果を創り出しています。

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☆☆ 希望と夢 ☆☆

今では5000人以上の方たちの癒やしのお手伝いを
させて頂いていますが、ぼくが本当に嬉しいのは、
クライアントさんや生徒さんたちが、本当に自分を
承認することができて、自分自身がかけがいのない
素晴らしい存在だと気づいてもらえたとき、
そして家族間での心の距離が縮まったと感じられた時です。

今後もいろんな分野の多くの人たちをサポートしていきたいと
思っていますが、特にぼくが情熱的にサポートしていきたいのは
子育て中、あるいはこれから子育てをする可能性のある女性です。

お母さんが笑顔だったら、子供たちはものすごく良い
人生のスタートが切れるはずです。

いつか実現したい、ぼくが夢見る世界は、
世界中の子供たちが毎日、
「お父さん、お母さん、生んでくれてありがとう!
この世界が大好きだよ!!」
と言っている。そんな世界です。

さて、話が大きくなってきたので、
今日はこのぐらいにしておきますね。

ではでは~^^

こころメンテナンス公式サイト
https://m-e-science.com