ビル・ヒックスのスタンドアップ・コメディー

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先日Facebookでもご紹介したものですが、なかなか真理を突いている大事なメッセージだと思うので、こちらでもご紹介します。
ビル・ヒックスという、もう亡くなっているアメリカのコメディアンのショーからの抜粋です。
下に載せてあるのは、ぼくがざっくり意訳したものです。
ちょっと変な所もあるかもしれませんが、そこはご愛敬で♪^^

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ただの乗り物 by ビル・ヒックス

世界は遊園地の乗り物みたいなもんだ。
俺たちはその乗り物に乗り込むと、それを現実だと思い込んじまう。
俺たちの意識にはそれぐらいのこと朝飯前だからだ。
乗り物は上に行ったり下に行ったりぐるぐる回ったり、派手な色や大音響もあってスリル満点だ。
それってけっこう楽しいよね。しばらくの間は。

長い間その乗り物に乗ってるうちに、疑問を持ち始める奴らも出てくる。
「これって本当に現実なのかな?それともただの乗り物…?」
するとすでに思い出した連中が戻ってきて言うんだ。
「心配することはないよ。恐れることもない。だってこれはただの乗り物なんだから」
でも、俺たちはそういう奴らを殺しちゃってるよね。

「そいつを黙らせろ!俺たちがこの乗り物にいったいいくら投資してると思ってるんだ!黙らせろ!
この眉間のしわを見て見ろ。これが俺の大事な銀行口座だ。これが俺の家族だ。
これが現実じゃなかったら、いったい何なんだ!」

ただの乗り物だよ。

でも俺たちはいつも、本当のことを教えてくれる親切な奴らを皆殺しにしてるよね。気づいてた?
それで悪魔みたいな奴らにやりたい放題やらせてる。
でも、それも大したことじゃないんだ。なぜかって…

それはただの乗り物だからさ。

しかも、俺たちはこれをいつだって変えることが出来るんだぜ。ただの選択だよ。
努力もいらない、行動することもない、特別な仕事に就く必要もない、金を貯め込む必要もない。
今ここで恐れを選択するか、それとも愛を選択するかのどちらかなんだ。
恐れの目は、俺たちに頑丈な鍵のついた扉やでかい銃を用意して身を守るようにとせき立てる。
だけど、愛の目は俺たちすべてを一つと捉える。

今すぐこの世界をもっと良い乗り物に出来る方法だってあるんだ。

俺たちが毎年、兵器や防衛に使ってる多額の金を、世界中の貧しい人たちに食料、衣服、教育を
与えることに使うんだ。何度でも、取り残される人が一人もいなくなるまで続けるんだ。
そうすれば、俺たちは一緒に宇宙だって切り開いていけるようにだってなれる。
内なる宇宙も、外側の宇宙も、永遠に、平和に。

ビル・ヒックス (1961 – 1994)