もう一歩前へお進みください

こころメンテナンス・インストラクターの吉村竜児です^^

2015年の最初の月ももう後半ですね。

皆さんはいかがお過ごしですか?

さて、今日のブログのタイトルは、女性の方たちには
あまり馴染みがないかもしれませんが、
男性用の公衆トイレではよく見かける注意書きです。

立って用を足す方の便器のふちにシールで
小さく貼ってあったり、目の前の壁に貼り紙が
貼ってあったりします。

これはいったい何のメッセージかというと、

我々男性は身体の構造上、立って小用を足すときに
狙いが悪かったり飛び散ったりで便器の周りを
汚してしまうことがよくあります。

なので、

「なるべく便器の近くに立って用を足すようにして、
周りの床などを汚さないようにしましょうね」

という意味のメッセージとして書かれているものです。

このメッセージの効果がどの程度のものなのかは
知りませんが、おそらく世の男性のほとんどは、
このメッセージをそのままに、

「もう一歩前へ進むように」

という指示としては受け取ってはいないと思います。

なぜなら、貼り紙の指示に従ってもう一歩前へ
進んだところで、貼り紙は消えはしないので、
目の前には依然として

「もう一歩前へ進むように」

という指示が残っています。

その指示に従ってもう一歩前へ進んでも
まだもう一歩前へ進むようにと指示されている
状態が続きます。

これを真に受けて前に進み続けても、
進まなければいけない状態はなくならないので、

便器の中に入って正面の壁にがっつんがっつん
ぶつかりながら、いつまでも用を足すことも
できずに、ズボンをはいたままお漏らしをする
という状態にもなりかねません。

というか、そうなるほかありません^^;

つまり、どこかのポイントで、

『このメッセージを真に受けない』

という選択をする必要があります。

実際ほとんどの男性はこのメッセージを
言葉通りに受け取ってはいません。

なぜなら、ぼく自身が今までに
公衆トイレの小便器に入って目の前の壁に
がっつんがっつんぶつかっている人を
見たことがないので、たぶん全国的に見ても
ほとんどいないだろうと推測しています。

ちなみに、このメッセージの真意を
ちゃんと受け取っている人の割合がどんな
ものなのかは、正直よくわかりません。

駅の公衆トイレなどは本当に
汚いところが多いように感じています^^;

ぼくは自宅や友人の家など、比較的プライベートな
場所では「小」の時も座ってするようにしてますよ^^

とてもリラックスできるし、
トイレも清潔に保ちやすいので、
男性の皆さんには本当にオススメしたいです。

話がちょっと横道にそれてしまいました^^;

で、ぼくが何を言いたいかといいますと、

ぼくたち人間は、

トイレの貼り紙を真に受けないことは簡単なのに、

頭の中の貼り紙が言っていることは律儀に真に受けて、

その通りに振る舞っているということです。

これは人が自分の人生や、その中に含まれている
いろいろな事柄に対して持っているコンテクストの
話です。

「今の私は不十分だ」

というコンテクストを持っている人は、

何を見ても、何を聞いても、

入ってくる情報すべてに

「今の私は不十分だ」

という情報がおまけのようにくっついてきます。

しかも、知らず知らずのうちに

「今の私は不十分だ」という事柄が

「正しい」とか「真実である」と証明するための
証拠集めをせっせとやり続けます。

「今の私は不十分だ」

と思っているから、一生懸命に勉強して

良い大学に入ったり、資格を取ったり、

着飾ったり、技術を身につけたり、

他人に自慢できるような人たちと付き合ったり、

条件の良い相手と結婚したり、

みたいなことをやり続けます。

それで手に入れた物で満足できたら素敵ですね^^

でも、あの貼り紙は消えていません。

「今の私は不十分だ」

だから、もっと努力をして、新しいものを
次々と手に入れて、そして気づくのです。

「今の私は不十分だ」

これは永遠に続きます。

ただのトイレの貼り紙だと気づくまでは。

おそらくは小さい頃に、たいした考えもなく
貼ってしまった貼り紙です。

何かが上手くいかなかったときなどに、

両親の表情を見て、貼り付けてしまったのかも

しれません。

でもいいんです。

ただの貼り紙だから。

真に受けるのはやめましょう^^

あなたはありのままで十分に素晴らしいんです。

ありのままで十分に素晴らしいから、
もっと良くなれるんです。

好きでもない相手に最高のプレゼントを
上げようとする人なんていません。

大好きな自分に、大好きな自分だからこそ、
最高の自分を、最高の可能性を、最高の人生を
プレゼントしてあげてください^^

古い貼り紙はきれいに剥がしていきたいですね☆