うつ症状からの脱出 その4 ~環境の整理

人生を変えたいなら、セルフイメージから♪

こころメンテナンス・インストラクターの吉村竜児です^^

今回も引き続き、学生時代にうつを発症したときの話の続きです。

カウンセラーの先生との対話の中で、

「どうやらやりたくないことを無理してやっていることが、
自分自身をものすごく痛めつけているみたいだぞ」

気づきを得ることができたぼくは、
翌日からすぐに、学部を変えるための準備を始めました。

とはいえ、「自分が何をやりたいのか?何なら意欲的にやり続けることができそうか?」
すでに、わからなくなっていたので、まずは手探りで自分自身を探っていきます

 

ひとまずは、「表現やアートに関するものはどうだろうか」と思って、
いろいろと初歩のクラスを試しに受けてみたところ、
演技のクラスが思いの外楽しかったので、芸術学部に移籍し、
そこからの卒業を目指しました。

アメリカの大学なので受験をし直す必要はありませんでしたが、
かなり多くの単位は無駄になってしまって、
結局、卒業までにはトータルで7年もかかってしまいました。

その他にも、引っ越しをしたり、付き合う友達を一新したりと、
身の回りの環境を完全に変えることに取り組んでいったところ、
うつの症状はすぐに出なくなり、ついには
薬を飲むのをやめても問題なく生活できるようになりました。

とはいえ、これでうつ病が完全に克服できたのかというと、
ちょっと微妙です^^;

というのも、環境を変えたことで症状が出なくなったということは、
また元のような環境になったらダメになる可能性はあるわけです。

ちょっと「禁煙」とかに似ていますね。

程度の差はありますが、いろんな事に共通して言えることではあります。

有毒ガスが充満している部屋にいて体調が悪くなりました。
部屋から出たら体調が戻ってきました。
またさっきの部屋に入ったら具合が悪くなりました。

当たり前ですね^^;

 

しかし、ぼくがいた環境から、ぼくはダメージを受けていましたが、
当時のクラスメイトたちはめちゃめちゃ元気だったわけです。

つまり、問題があったのは環境の方ではなくて、
その環境に対するぼくのあり方や、意味の付け方に問題があったわけです。

これは別に「自分に合わないと感じる事でもやり続けろ」とか、
「合わない場所に居続けろ」と言っているのではありませんよ。

ただ、同じ環境でもその人の捉え方ひとつで、
元気がもらえる温泉みたいな場所にもなるし、
針のむしろみたいな場所にもなってしまうということは、事実です。

環境を一新するという対処法で、今回のうつ症状は
いったん終わらせることができました。

おかげで、ぼくは元気を取り戻して、なんとか大学も卒業することができました。

しかし、ぼく自身の中にはまだ、根本的な領域の原因みたいなものが
依然として残っていました。

そして、それらは、後の人生でもちょこちょこ顔を出しては
様々な問題を引き起こし続けました。

根本的な問題が解決していなかったからです。

では、根本的な問題にはいったいどうやって
取り組んだらよいのか?

いったい何が本当に効果がある対応なのか?

といったことを、次回5回目(完結編)でお話ししますので
お楽しみにしててくださいね^^

(つづく)