
昔からある社会問題のひとつにいじめがあります。
おそらく歴史が始まってから無くなったことがないものの1つにいじめがあります。
現に今もなくなっていませんよね?
いじめは社会的な問題ではあります。
ただ、意外なことに脳科学をみるといじめのメカニズムがはっきりするんです。
今回は脳科学の視点からみたいじめ。
そして、そのいじめの解決の糸口を解説していきたいと思います。
いじめはさまざまな社会で存在する!
いじめと聞くと学校を想像するかもしれません。
学生が1人の標的を作り、人格を否定し暴力を振るう。という構図がみんなが想像するいじめでしょう。
ただ、いじめは大人の社会でもあります。
子供の社会よりも大人の社会の方が問題としては根深いかもしれません。
会社でいじめ退社という言葉が昭和の時代にもありました。
表だって解雇をせずにいじめで追い込んで、自ら辞職させるというものです。
人間が集団になり、コミュニティになり、1つの社会ができるところでは、いじめは日常的に発生しています。
それくらい幅広い層に関連し、なおかつ「なくなる」兆しがないものがいじめというものです。
いじめにおける脳の反応
いしめが起きるのはあるホルモンが関係しているという説があります。
特定のホルモンを脳が分泌すると結果的にいじめという状況につながるということです。
今回は
- ドーパミン
- オキシトシン
という2つのホルモンからいじめのメカニズムを紐解きます。
快楽物質によるいじめ
ドーパミンというホルモンは人間にとっては幸福感を感じるホルモンです。
いじめというのは、社会的な弱者と強者という構図に別れます。
その強者になって相手を排斥するという行為がいじめです。
この強者を気取ることでドーパミンという快楽ホルモンが分泌されます。
ドーパミンの多幸感というものは中毒性があり、いじめをして快楽を感じる人は他社を虐げるという行為をやめられなくなります。
仲間意識からの防衛本能
いじめが必ずしも人のマイナス感情からくるとは限りません。
中には仲間意識が強すぎるあまりにというパターンもあるんです。
オキシトシンというホルモンがあります。
これは親近感や愛情を感じたときに出るホルモンです。
いじめでもこのホルモンが関係しているのではと真しやかに言われています。
このホルモンがたくさん分泌する人は愛情の深い人。
反対に言えば、愛情を持たない人や物にとってはとても排他的になる傾向があります。
つまり、仲間意識が強すぎるからこそ、自分のコミュニティ外の人に敵意を持ちやすくなるということです。
愛情が深いゆえにいじめに走る。
これも1つの人間の特徴なのかもしれません。
いじめへの対抗手段とは?
いじめのメカニズムが見えてきますと、対抗手段も明らかになってきます。
いじめに対して我々はどんな態度を取るべきなのか?
2つにまとめてみました。
相手をいい気にはさせないこと
いじめはいじめる相手の都合のよい態度をしてはいけません。
いじめがやめられないのは、それで相手が得している、つまりはいい気分を感じているという一面が多いです。
今までの対応がもしかしたら相手を優越感に浸らせているのかもしれません。
今まで無抵抗でいたのなら、一度毅然とした態度で挑むというのもアリです。
無抵抗や抵抗ではなく受け流す
いじめに無意味さを感じさせることが一番です。
よくあるパターンが無抵抗でいるのが一番ダメです。
無抵抗だと相手は何もしてこないと思います。抵抗をしてしまうと、いじめを正当化してしまいます。
いじめに関しては回避するように勤めるのがいいです。
注意をそらす、いじめが起こりそうな場から離れる等のものです。
そもそもいじめられるようなシチュエーションをつくらないこと。
そもそも接点を持たないのがいいです。