うつ症状からの脱出 その1 〜まずは大学病院に

人生を変えたいなら、セルフイメージから♪

こころメンテナンス・インストラクターの吉村竜児です^^

今回から数回にわたって、ぼくがアメリカの大学に通っていた頃に
うつ病を発症したときのお話をします。

今思えば、ぼくが今の仕事をしているのも
この時期に心の仕組みに興味を持つようになったからなので、
結果的には、とてもありがたい経験ではあります。

とはいえ、いろいろかなり大変だった事も事実です^^;

当時は「うつ」自体があまり知られていませんでした。

ぼく自身も、親たちから虐待されていた頃に身につけた自己防衛の反応として、
「つらい」という感覚を遮断してしまうパターンを持っていたので、

自分がおかしくなっていることになかなか気づきませんでした。

気が付いたときには、
何を見聞きしても無感情で無感動
いつも何か楽しくなくてすべてが面倒くさい

そして、

「あれ、最近部屋から出てないな?」

「大学のクラスをだいぶ休んじゃってるけど、
このままじゃ単位が危ないぞ」

「むむっ、なんでやる気が起きないんだ?」

みたいな感じになっていました^^;

なんだかよくわからないけど、何かがおかしいぞ、と思って
ぼくが最初に訪れたのは大学内の病院でした。

先生に現状を話すと、
「それは”depressionだよ」
と言われました。

英語では、”depression”という言葉は単純に
「落ち込んでいる」というような意味で、一般的に使われている言葉です。

気持ちが『へこんでいる』とか、
経済の話だったら『不景気』といった意味合いになるので、
うつ病』という病名が付いている病気があるという事はその時初めて知りました。

そして、先生は
「うつ病は、薬ですぐに良くなるから心配することはないよ」
と続け、当時アメリカで認可されたばかりの
プロザック」という、抗うつ剤が処方されました。

プロザックを飲んでみると、確かに変化はありました。

まず無感情で無気力だったぼくが、なんだかよくわからないけど、
むかむかイライラするようになってきました。

 

部屋で座ってても、イライラしてきます。
「とりあえず部屋から出てみよう」という気持ちから、
ひとまずは部屋から出られるようになりました。

そのおかげで、ひとまずは休んでいたクラスに出席して、
単位を落としそうなクラスはキャンセル。

取れそうなクラスだけに集中する、といった
抱えている事柄の整理を始めることができました。

ただ、いつもイライラしているということは、
不快な状態がずっと続いているわけです。

そのことが気になったぼくは、
3回目の処方箋をもらいに病院に行った時、
先生に聞いてみました。

「この薬って、みんな だいたいどのぐらいの期間
飲み続けるものなんですか?」

すると先生はちょっとびっくりしたような顔で、
「どのぐらいって、そりゃずっとだよ」と言いました。

え?

一瞬自分の耳を疑いましたが、つまりはそういうことです。

この薬は症状を抑えるものであって、
根本的な治癒を目的としたものではなかったのです

(つづく)