うつ症状からの脱出 その2 ~初めての心理カウンセリング
人生を変えたいなら、セルフイメージから♪
こころメンテナンス・インストラクターの吉村竜児です^^
今回は、学生時代にうつを発症したときの話の続きです。
前回までのあらすじ
学生時代に、急に何もやる気が起きなくなって
引きこもっている自分に気が付いたぼくは、
何かおかしいなと思って、ひとまずは大学病院に行ってみました。
そこでは「うつ病」という診断を受けて
抗うつ剤を処方されたわけですが、
これは治すための薬ではなくて、
症状を抑えるために飲み続けなければいけないものでした。
それでも現状に変化を起こすことはできたので、まったく無駄ではないし、
使い方によっては、とても有効なものだという事は認めます。
しかし、一生この薬に頼って生きていくことや、
この先ずっと、このイライラやむかつきと
一緒に生きていくことになるかもと考えたら、
「こりゃまずいことになってるぞ」と思い始めました。
なので、薬の力で行動できている今のうちに
「何か方法を見つけなければいけない」と思って、いろいろと調べ始めました。
薬を飲み続けていたら、身体に耐性がついてきて、
同じ量では効かなくなってくる可能性があるからです。
当時は、インターネットもまだなかった時代です。
電話帳で見つけた心理カウンセラーに予約を入れて、会いに行ってみました。
本当に効果があるのかも、いったいどんなことをされるのかもわからずに、
不安でいっぱいです。
映画でしか見たことのない“カウンセラーのオフィス”初体験です。
心理カウンセラーと言えば、アメリカのサスペンス映画によく出てくる
「金持ちだけど心が病んでいる人たち」がソファに寝転がって、
だらだらとグチや悩みを話すのを聞いてもらいに行く場所
という印象しかありませんでした^^;
そのカウンセラーのオフィスも、応接室風な部屋。
横になることもできそうなソファがあって、映画でよく見るのと同じような雰囲気でした。
映画だとカウンセラーの先生は、セクシーな若い女性だったりするのですが、
さすがにそれはなくて、やさしそうな白髪のおじいちゃんでした。
このおじいちゃん先生がぼくのこの状況をどんな風に良くしてくれるのかは
まったく想像がつきません。
ですが、先生に家族構成や、今までの人生のことなどをいろいろ聞かれて、
それらの質問に答えているうちに、
だんだんと自分の頭の中が整理されてきました。
そして、ものすごく重要な事がだんだんと明確になってきました。
「ぼくは自分がぜんぜん楽しめていないことを、無理してやっているぞ・・・」
今までにぼくが自分自身に対してやってきたことが、
今の自分にどんな影響を及ぼしてきたのかが、徐々に意識の明るみに引き出されてきました。
(つづく)